【NSW3日】 国内で最も多く献血を行ったNSW州の男性が亡くなった。オーストラリア勲章メダル(OAM)を受章したジェームズ・ハリソンさん(享年88)は、60年間で1,100回以上血漿を提供し、国内の乳児240万人以上の命を救った。
ハリソンさんはしばしば“金の腕を持つ男“として知られた。14歳のときに肺の手術で輸血を数回受けて以来、恩返しをしようと18歳から81歳まで休みなく2週間ごとに献血をした。
ハリソンさんの血漿は貴重かつ稀な抗体の「抗D」を含み、新生児溶血性疾患(HND)に対する薬に使われた。
娘のトレーシー・メローシップさんも、妊娠中に抗D人免疫製剤を受けた。メローシップさんは「私を含め、父の貴重な貢献なしでは存在しなかった家族が多い」「金銭や痛みなしで、多くの命を救えたことを父は誇りに思っていた」と語った。
赤十字ライフブラッドのステファン・コーネリッセン最高責任者は「ジェームズは生涯を通して与え続け、世界中の多くの人の心をつかんだ」「ライフブラッドと国内社会全体を代表し、ジェームズの素晴らしい貢献と、彼が救った数百万の命に感謝する」と話した。
ソース:news.com.au-‘Man with the Golden Arm’: Country’s most prolific blood donor dies aged 88