【NSW6 日】 銀行大手コモンウェルス銀行は、テクノロジー部門で150人以上の人員削減を行うとみられている。対象となる従業員の大半はシドニー勤務となっており、残りはメルボルン、ブリスベン、パース、ホバート、ツイード・ヘッズなどでも削減が行われる見通しだ。
金融業界労働組合のホール全国書記長は、コモンウェルス銀行に対し、「今回のリストラに関する明確な説明」を求めるとしている。さらに、「コモンウェルス銀行は国内でスキル不足に直面しており、デジタル人材の確保に取り組んでいると株主に伝える一方、テクノロジー部門から164人を削減しようとしている」と矛盾を指摘。銀行は従業員に説明責任があると主張した。
また、コモンウェルス銀行は人員削減の対象となる従業員に対し、書面で「顧客に、より迅速にデジタルカスタマーエクスペリエンスを提供するため、熟練した技術者が必要になる」と説明していたもようだ。
コモンウェルス銀行の広報担当者はNewsWireに対し、「すべての組織と同じように、顧客に最高の体験と結果を提供するため、組織の編成方法について定期的に見直している」と述べ、影響を受ける従業員に対し、再配置の機会を提供する方針を明らかにした。
同銀行は、時価総額2,617億ドルを誇る国内最大の銀行で、従業員は約5万3,000人を抱える。そのうちテクノロジー部門だけで1万2,000人の従業員を擁している。
ソース:news.com.au-Commonwealth Bank to cut jobs from its technology division