【ACT10日】 破たんの危機にあるカジノのスター・エンターテインメント・グループに、米国のカジノ運営企業バリーズ・コーポレーションが土壇場で手を差し伸べた。ブリスベン、ゴールドコースト、シドニーのカジノ3つが救われる。
バリーズは10日朝、2憶5,000万ドルを投入する代わりに株式の50.1パーセント保有を要請する内容の手紙をスターに送った。バリーズのスー・キム会長は、「スターのビジネス、資産、プラットフォームを維持する取引」「バリーズは過去15年以上で20を超える難しい資産取得に成功してきた。時間と資金を投入し、スターの採算性とサステナビリティを取り返す準備ができている」と話した。また、「スターが必要とする流動資産によって、さらに高額の取引も考慮する」と加えた。
バリーズは米国内で19のリゾートとカジノを運営する。昨年末時点で手持ち金1憶7,100万米ドル、借り入れ可能なリボルビング枠も6憶2,000万米ドルを所有した。
スターは7日、ブリスベンのカジノを中国の共同事業パートナーに手放し、ゴールドコーストとシドニーのカジノ運営を合併するという取引案が出たが、バリーズの提案によって覆えされる可能性がでてきた。
従業員9,000人を抱えるスターの株式取引は、停滞されたままだ。2022年10月には、シドニーのカジノでマネーロンダリングが発生したとして、NSW州の独立カジノ委員会(NICC)に罰金1憶ドルを科された。さらに、VIP顧客に酒類を無料で提供し、1回の来店で24時間以上ギャンブルをさせるなど、顧客を搾取し続けたと明るみになった。大金を賭ける人が減り、生活コスト上昇の影響もあって収益は減り続けた。
NSW州およびQLD州の両政府は、税金を投入してスターを救済する計画はないとしている。
ソース:news.com.au- US gaming giant Bally’s Corporation makes $250m bid for Star Entertainment
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