【ACT14日】 連邦政府が先月、WA州ピール地域ボディントン近郊のワースリー・アルミナ・ボーキサイト鉱山の拡張を承認し、米国の俳優で環境活動家のレオナルド・ディカプリオがこれを批判したことについて、アルバニージー首相は「彼がボーキサイト鉱山の場所を知っていたら、私は驚く」と皮肉で反論したことが分かった。
連邦政府のプリバセク環境相がボーキサイト鉱山の拡張を承認した。これにより、ノーザン・ジャラ・フォレスト(Northern Jarrah Forests)で最大3,855ヘクタールの原生林が伐採されることが決まり、多くの環境団体から非難の声が上がっている。
ディカプリオは12日、自身のインスタグラムでオーストラリア政府に反対の声を上げている活動家たちへの支援を表明。「オーストラリア政府は、WA州のジャラ森林での伐採を承認し、アルミニウムの主成分であるボーキサイトの採掘を許可した」と投稿。続けて、同地域には絶滅危惧種のネズミカンガルー、ウォイリー(Woylie)が生息しているが、環境保護よりも鉱山開発が優先されていると批判した。
アルバニージー首相は13日に行われた記者会見で、記者から「レオナルド・ディカプリオのファンですか?」と聞かれると、「映画によるね」と回答。さらに、鉱山の拡張承認に不満を述べていると伝えられると、「もしレオナルド・ディカプリオがWAのボーキサイト鉱山の場所を知っていたら、私は驚くよ」と返した。
鉱山の広報担当者は、ディカプリオの投稿には事実誤認が含まれていると反論。鉱山開発計画に古い森林の伐採は含まれず、WA州環境相の声明でもこれを確認していると主張している。また、環境への影響を避けるよう努力しており、保護区や特定種の生息地を守るバッファーゾーンを設け、必要に応じて植物や動物のモニタリングを行っていると説明した。
ディカプリオは昨年もQLD州の森林伐採が報告書で過小評価されていると指摘するなど、オーストラリアの環境保護活動に対し度々発言している。
ソース:news.com.au-‘Very surprised’: Anthony Albanese takes brutal swipe at Leonardo DiCaprio after mine criticism
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