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ウォンバット捕まえた米国人女性 豪の対応「偽善的」

【ACT15日】  オーストラリアを訪問中、野生のウォンバットの子どもを母親から引き離す様子をSNS上に投稿し批判を受けた、米国人インフルエンサー、サム・ジョーンズ氏が、オーストラリア人は現地の動物への扱いについて「偽善的」と批判しているもようだ。また、反感が高まり命の危険を感じており、同氏を強く批判したアルバニージー首相に対し、「私を傷つけようと思っている」と強く非難した。

ジョーンズ氏は、「私は悪役か?」とのタイトルで新たな声明を投稿し、「物事は見た目通りではない」、「ウォンバットを抱えただけで、何千人もの人が私の命を脅かしている」と訴えた。同氏は、米国モンタナ州で狩猟を趣味とするハンターであることを明かしているが、投稿では「オーストラリア政府は人間の食料を確保するため、ウォンバットを殺すことを許可している」と反論した。

さらに、多くの地主がウォンバットの住みかを重機で破壊したり、毒を盛って殺したり、銃で撃ち殺していると主張。人間たちが夕食に羊を食べられるよう、羊の飼育に邪魔なウォンバットを駆除していると続けた。また、「過去20年間でオーストラリアでは約9,000万頭のカンガルーとワラビーが商業目的で殺されている」、「人類のほとんどは自然界より自身のことを中心に考えている」と締めくくった。

連邦政府のアルバニージー首相は13日、ジョーンズ氏に対し、「赤ちゃんのワニを母親から取り上げたらどうなるか、挑戦してみるよう勧める」と述べるなど、非難していた。また、バーク移民相はジョーンズ氏がオーストラリアを出国したことについて、「ウォンバットにとってこれ以上ない良い日だ」と述べた。

 

ソース:news.com.au-US influencer Sam Jones releases statement on controversial wombat video

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