【ACT21日】 オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、国内の大手スーパーマーケットに対し、商品の大きさが小さくなったり量が減ったにもかかわらず、価格が同じまたは上がっている、いわゆるシュリンクフレーション(Shrinkflation)が行われた場合、その旨を顧客へ公表するよう求めたことが分かった。
ACCCは現在、国内のスーパーマーケット業界の価格のつり上げなどについて調査を進めており、今回の提言もその一環。同委員会が消費者を対象に行った調査では、2万1,400人がシュリンクフレーションを大きな懸念事項と回答した。
ACCCの提案では、以前の価格と現在の価格に関する情報の提供、価格表示のすぐ近くまたはオンライン上に変更に関する情報を掲示、情報を一定期間掲示することで消費者が変更について認識できるようにすることなどを求めている。
さらに、パッケージの変更で「新商品」として扱い、情報の表示義務を回避することを避けるよう対策を講じることも求めた。
コールズとアルディは業界全体で透明性を向上させる対策を検討する考えを示した。ウールワースは、6,000のブランド商品のうち、シュリンクフレーションが確認できたのは40件未満だったとし、「商品メーカーが変更を通知すべき」と主張。ACCCはこれに反対し、「サイズ変更の発案はメーカーかもしれないが、最終的な価格設定や広告の責任はスーパーマーケットにある」と指摘した。
連邦政府のチャルマーズ財務相は、「シュリンクフレーションに悩む消費者のために改革を進める」と述べた。
ソース:abc.net.au-ACCC pushes for supermarkets to publicise size changes in shrinkflation crackdown