【VIC24日】 ここ数年、VIC州で学校のキャンプが減少している。生活コスト上昇と教師の時間外手当が背景にあると考えられる。
2023年から、キャンプを含む教師の時間外勤務に手当てが支払わなければならなくなった。フェアワーク委員会はVIC州政府に対し、キャンプが続けられるよう教育予算に追加で1憶3,000万ドル拠出するよう義務付けたが、多くの学校でキャンプを2年に1回に減らしたり、期間を短縮、日帰りの遠足に変更するなどしている。
VIC州南西部カンガルービーの学校用キャンプサイトは、影響を手にとって感じている。過去20年にわたって毎年訪れていた学校も、教師の時間外手当の規則を理由にキャンセルした。2023年以降、主にメルボルンからの10校が同キャンプサイトの利用を中止し、損失は20万ドル近くに上るとされる。
VIC州の校長らは、学校の伝統であるキャンプを続けられるようできる限りのことをしているが、教師の時間外手当支払いに加えて生活コスト高騰が保護者と学校を圧迫している。2泊のキャンプは生徒1人当たり400~500ドルかかる。
オーストラリア教育労働組合(AEU)は、「学校キャンプはすべての生徒にとって重要な学校のイベントであり、教師はすべての労働に対して支払われるべき」と声明を発表した。
ソース:abc.net.au- School camps in decline in Victoria due to rising costs and teachers’ time-in-lieu