【NT27日】 米アップルの地図サービスは27日から、オーストラリアとニュージーランドの250以上の都市や町について、先住民による地名と英語の二重記載を開始した。同社が過去4年間にわたり行ってきたプロジェクトの一環。
地図上の記載は、先住民の保護地域や伝統的な所有者を表示するものだが、土地の境界線は表示しない。また、ユーザーによる表示の切り替えは行えず、アップル社が提供する天気予報アプリのWeatherや紛失防止機能のFind Myなどにも適用される。
今回の変更は、地域の言語保持者、地域および都市の言語センター、アボリジニ土地信託などから得られた情報によって行われた。アップルが収集したデータは、オーストラリアのアボリジニおよびトレス海峡諸島研究所(AIATSIS)により発表されたデータとの照合も行われた。
先住民アボリジニのママダレウェ・コミュニティのロドリゲス・ピンディイング氏は、「私たちの物語と土地との深い結びつきを共有することは、コミュニティにとって深い意味を持つ瞬間だ」と述べ、地図への記載は単なる地理学の問題ではなく、文化を保存し遺産を次の世代に伝えるものだと話した。
ニュージーランドでも同様に先住民の地図製作者らと協力し、場所カードや地図アイコンを開発した。
ソース:news.com.au-‘Meaningful moment for our community’: Apple’s overhaul of Aussie maps