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ヴァージン航空とカタール航空提携 運航便を倍増

【NSW28日】  オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は28日、格安航空ヴァージン航空と中東のカタール航空による航空便の倍増計画を認可したことが分かった。両社は向こう5年間の提携により、ドーハ空港とオーストラリア国内の主要空港の往復便を倍増させるシドニー―ドーハ間は6月12日に就航する。

ACCCが承認した計画によると、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パースを発着する便を今年6月から週当たり新たに28便増やす。ヴァージン航空は、カタール航空から機材および乗務員の提供を受ける「ウェット・リース契約」を結んだもよう。

ACCCは今年2月に計画認可の草案を発表したが、ウェット・リース契約について国内の航空業界から、雇用を脅かす可能性があるとして懸念が示されていた。ACCCのブレイキー委員はこれについて、同契約はオーストラリアと中東の運航規模を拡大する利益をもたらすとし、「公共への害は最小限、もしくは全くない」との見解を示した。

今年初め、カタール航空グループはヴァージン・オーストラリアの権益25%を取得した。ACCCはヴァージンや他のオーストラリアの航空会社が今後5年間でドーハへ独立した便を運航する可能性は「低い」と判断。ブレイキー委員は、「この契約が国内の航空業界の雇用に実質的な害を及ぼす可能性は低い」と述べた。

2023年に連邦政府が「国家の利益を守るため」としてカタール航空による便数増便に反対した際には、カタール航空のベイカーCEOが「非常に不公平」と不満を示し、政治的な波紋を広げたこともあった。

 

ソース:news.com.au-Virgin Australia, Qatar Airways to double flights between Australia and Doha as “integrated alliance” green-lit

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