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トランプ関税は豪経済に大きな打撃も 豪準備銀

【ACT3日】  オーストラリア準備銀行(RBA)は3日、4月の金融安定性報告書を発表した。米国のトランプ大統領による関税措置が世界経済に混乱を引き起こし、オーストラリアにも深刻な打撃を与える可能性があると警告した。一方、国内のインフレ抑制については順調に進んでいるとの見解を示した。

RBAの報告書は、「米国と他の主要経済圏との間における、関税やその他の貿易制限をめぐる不確実性が、国内の企業や家計消費の決定に冷や水を浴びせることになり、世界の経済活動の見通しに大きな向かい風をもたらす可能性がある」としている。

さらに、トランプ関税のリスクに加え、オーストラリアの家計は国際金融市場の弱さ、中国の銀行セクターの不安定さ、デジタル化による「運用上の脆弱性」という3つのリスクに直面していると警告。特に、サイバー攻撃によるデジタルインフラの麻痺が、金融システム全体を危機的な状況に陥れる可能性があるとしている。

中国の銀行セクターについては、「中国の金融システムのショックが、直接オーストラリアの金融安定性に影響を与える可能性は低い」とする一方、「世界的なリスク回避の姿勢の高まり、世界経済の急激な減退、商品価格の低下、オーストラリアからの輸出品に対する中国での需要低下といった、間接的な影響が考えられる」としている。

一方、国内銀行は十分な資本を確保しており、経済の低迷に耐えられると強調。住宅ローンの借り手の多くが債務不履行に陥るリスクは低いとの見方を示した。

RBAのブロック総裁は、「トランプ氏による貿易戦争がオーストラリアの成長を大きく損なう場合、利下げを検討する」と述べた。さらに、「インフレを2~3%の目標範囲に戻す戦いにおいて、自信を深めている」と述べた。

 

ソース:news.com.au-RBA Financial Stability Review warns Trump trade war poses substantial risks to Australia

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