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NSW州公立病院の医師らがスト

【NSW7日】   NSW州で8日から3日間、公立病院の医師ら数千人がストライキを行う予定だ。医師による示威行為は過去数十年で初めて。

8日から3日間、オーストラリア給料制医療官連盟(ASMOF)の医師9,000人の多くがストに加わると予想される。ASMOFは、救急科など主要エリアの人材は確保されるとしつつ、待機的手術はストの影響を受けるとする。組合は、他州と給料を揃えるとして賃上げ30パーセントを求めるが、州政府は向こう3年で10.5パーセント増を提案している。職場関係委員会は、いずれの示威行為も3か月行わないようASMOFに命じた。

集中治療を担当するベニー・サマディ医師は「ここ数年のインフレを考慮すると、政府の提案は減給だ」「ストは報酬の近代化、労働条件の改善、州保健局の内部カルチャー問題に取り組むことを目的とする」「州保健局は漫画のように邪悪で、主体性に欠け、言語道断の組織になった」と話した。サマディ医師は妊娠38週まで勤務を強いられ、妊娠中に低血圧を患った際に気温40度の中で長距離を歩かなくて済むよう駐車場を希望したところ、拒否された。

現在の報酬規程の下、追加勤務に報酬は支払われない。サマディ医師は「夜中に呼び出されても残業手当は支払われず、翌朝8時に出勤を求められる。疲労に対応するシステムもない」と話した。

パーク州保健相は、「ストを行わない代わりに遡って3パーセント賃上げするという提案を、AMSOFは無視した」「待機的手術がキャンセルとなり、患者がリスクに侵される」と話した。

ソース:abc.net.au-NSW government wage offer a ‘pay cut’ as doctors prepare for three-day strike

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