政治

豪医師会 「健康リスクのある」清涼飲料水への課税を提案

【ACT14日】   国内の慢性疾患と闘っている医師らは、砂糖入り飲料の摂取に関連した慢性疾患の急増を抑制する対策として「病気になりやすい」清涼飲料水に対して課税することを求めている。

オーストラリア医師会(AMA)の会長であるダニエル・マクマレン医師は、「私たちの健康システム自体が、慢性疾患の増加により影響を受けている。総選挙を控える両大政党に選挙前の大々的な働きかけとして、清涼飲料水への砂糖税の導入を提案しており、総選挙に勝った政党は、砂糖入り飲料への課税を通じて肥満と慢性疾患に取り組む機会ができ、予算の底上げにもなる」と述べた。

AMAによると、この課税は砂糖の含有量に基づいた特定の物品税であり、製品1単位あたりの砂糖100gあたり50セントに設定される。AMAのモデリングでは、この課税によって一人当たり年間2kgの砂糖消費量が減少し、将来予測で36億ドルの歳入が見込まれるという。

AMAは「砂糖入り飲料には砂糖が多く入っており、平均的な375ml缶の清涼飲料水には、小さじ8〜12杯、33〜50gの砂糖が含まれている。この量は1日の推奨量を超える糖分で、栄養的な利点はほとんどない。頻繁な摂取は2型糖尿病、心臓病、脳卒中、がんなどの慢性疾患の主要な危険因子である肥満だけでなく、歯の健康状態の悪化など、さまざまな健康問題と関連している」と訴えている。

オーストラリアには砂糖税はないが、108カ国の中には砂糖入り飲料に物品税を適用している国もある。

また、医療専門家らは、現行のメディケアを修正するためにもっと多くのことが必要であるとし「両大政党が発表し、3月の予算に盛り込んだ一括請求への財源は、一括請求の優遇措置を受ける資格のない一部の人の負担軽減の問題解決の一助とはなるが、国内の慢性疾患負担の増大に対する包括的な解決策にはならない」と異議を唱えた。

 

ソース:news.com.au – AMA calls for sugar tax on soft drinks in federal election wishlist

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