【WA19日】 WA州全域で、在来種の鳥に影響を及ぼしている未知の麻痺症候群の原因を特定すべく、研究者らが共同で取り組んでいる。
同州に生息するマグパイで知られるオーストラリアの在来種カササギフエガラスの多数が、衰弱、起立不能、協調運動障害などの神経症状を罹患しているという。また重症の場合には、頭をあげることもできず、呼吸困難になる。
マードック大学は、NPO組織Wildlife Health Australia や関連機関と協力し、罹患した鳥の地理範囲、年齢、種類などの情報を収集し原因解明を行なっている。ダンズボロー・ワイルドライフの飼育員は「今年の夏に罹患したマグパイの群れが現れ始め、今年の初めから100件以上の症例が報告されている」と述べた。過去にも同様の症状が2018年にマグパイに現れたことがあるが、今回罹患する鳥の数が増えたことで、研究者らは警戒を強めている。また、過去にボツリヌス症を罹患した鳥がいたが、典型的なボツリヌス症とは一致しない部分があるという。
同大学の研究者は、「罹患した鳥との接触を避け、獣医や野生動物リハビリセンターに連絡を。安全な場合は写真やビデオを撮って欲しい」と呼びかけている。
ソース:news.com.au – ‘Wiping out entire families’: Mysterious paralysis syndrome affecting native birds