ブリスベーン - 窮地にいるオーストラリア人観光客は、大型ハリケーンの被害を受けたニューオリンズを、まるで戦闘地域のようだと語った。生き延びるために、略奪をする人々であふれていると。
ロックハンプトン在住のミラー夫妻は、もう一組のオーストラリア人観光客のジョーンズ夫妻と行動をともにしている。
4人は廃墟と化したショッピングモールで、何百人の人と一緒に生活をしている。
彼らはチャンネル7ニュースに対し、通りにはあちこちに死体が並び、無法状態であると語った。
ジョーンズ氏によると、生存者は暴力行為に巻き込まれることを恐れているという。
「ここは戦闘地域だ。通りでは発砲が鳴り響き、死体が転がっている」と同氏は語り、自分と妻が生き延びるために、盗みを働いたと付け加えた。
そして「私たちはみな略奪者だ」と語った。
また、ミラー婦人はチャンネル7ニュースに対し以下のように語った。「電気も水もない状態だが、私たちにはまだ簡易トイレがある。ここに3人、向こうに5人の死体が横たわっている・・・」
「警察を責めているわけではない。警察も困難な状況にあるのだから。」
「警察官と口論になり、最後にはその警察官は私に泣きついてきた。焦燥感にかられた彼は、もはや何もできなくなっていた。私たちを救いたくても、その方法がないのだ。」
ミラー氏はハリケーン・カトリーナが過ぎ去ったあとの状態を「悲惨だ」と表現した。
同氏は、警察さえも、生存者に食料を提供するために店に不法侵入していたと語った。
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