シドニー - 2003年オーストラリアン・オブ・ザ・イヤーのフィオナ・スタンリー氏は今日、国家は繁栄し続ける一方で、オーストラリアの子供は、危機にさらされていると語った。
国家の生活水準が向上しつつある中、現在、子供の約20%が、深刻な危機にさらされた状態で生活をしている。同時に、貧富の差は至上最大にまで拡大し、現在7人の子供のうち1人が貧困生活を送っている、とスタンリー氏は語った。
オーストラリアは現在、若年層の自殺、肥満、喘息、注意力欠如障害、薬物とアルコールの乱用、若年層の暴力犯罪の水準が、30年前と比べて高くなっている。昔は子供を守ってくれた環境があったが、それも変わってしまった。たとえば、家庭の崩壊などが挙げられる。
また、仕事場での変化が原因で、子供が両親と過ごす時間が減少し、両親が子供の世話をすることは難しくなった。1980年代初頭には、過去25年間につくられた仕事に就く場合、正社員として働く時間は、平均38時間から49時間またはそれ以上だった。だが、臨時雇用の仕事の数が増加し、オーストラリアは産休・育児休暇中に普遍的給与を提供しなかった。そのような仕事環境が、親子がともに過ごすために必要な時間を奪うことになったのだ。
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