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干害の年でも、今春の花粉には注意

干害が、今春の花粉量を減少させると考えている花粉症の人は、注意してください。免疫学者のコニー・カテラリス博士は、免疫とアレルギー研究のための、シドニーウェストミッド研究所によって、初期花粉量が調査され、その結果、今シーズンの花粉はひどくなるだろうと予想している、と語った。 

「私の患者はみな、干害の年には、花粉の量は比較的少なくなると思っているようだが、その予想に反した状況になりつつあることは確実だ。」とカテラリス博士は述べた。
「干害の年だからといって、花粉が周囲に飛んでいないということではない。」

また、カテラリス博士は、疫学的研究の結果、400万人のオーストラリア人、つまり、人口の約5分の1が、段階はさまざまではあるが、花粉症に苦しんでいることが分かった、と語った。
同博士によると、オーストラリアと海外でのアレルギーの症例は、過去30年間で2倍になったということが、研究で明らかになったという。またその理由として、食事の変化や、衛生状態が向上したことが考えられるという。

「衛生状態の向上が原因だとする仮説では、社会全体の衛生状態が改善され、幼児は細菌感染にさらされることがあまりない。その結果、乳児の免疫システムは、細菌に対する防御反応をせず、アレルギー反応をみせるようになる」と同博士は説明した。
また、十分な治療を受けなければ、花粉症が原因で、副鼻腔炎、耳の病気、ひどい頭痛を引き起こす可能性があり、子供の中には、花粉症によって、日中に疲労を感じたり、学習に問題が生じたり、喘息を引き起こすこともあるという。
花粉症に苦しむ人々の生活を守るためにも、効果的に治療をうけることが必要とされている。

 

 

 

 

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