メラニー・スパルディング(31)が沈んでいる車から脱出に成功したときしたとき頭の中には、車中に残された二人の娘、アシュリ(7)とブリーナ(6)を潜って助けなくてという事しかなかった。そのとき2人は、日曜の夜、NSW州の水位が上がったグイデア川に架かる橋を通行中に流された車の後部座席に閉じ込められたままだった。 2人は1分近く水面下にいた後無事救助された。
母親のメラニーさんは6日初めてその奇跡的な脱出について報道陣に語った。“水は車内をあっという間に入ってきて、天井から10cmだけ残った空間に顔をはりつけて娘達は叫んでいたわ。水の流れが速くて、暗闇で何も見えなかった。手探りで動いただけ。”彼女はブリーナをつかみ損い、もう一度潜って車を見つけたが、そのとき車は既に完全に水面下に沈んでいた。“呼吸するために一度水面に出て‘神様どうか娘達を助けて下さい’と叫んだの。あの子達なしで生き残ることなんて出来なかった。もう一度潜って水面に出たときブリーナが私の真正面に浮かんできたの。全力を振絞ってブリーナを岸まで運んだわ。” 姉のアシュリはブリーナを車の窓から押し出した後、約25m下流に浮上した。
2人とも泳げなかったという。
メラニーさんは犬掻きをしながらバシャバシャしているアシュリを岸まで無事運ぶことができた。“アシュリがゴホゴホしてバシャバシャしているのが聞こえたけど、見えなかったわ。でも彼女が溺れていくのがわかったの。私ももう力尽きていたけど、自分の子供が溺れている時にはどこかから力が出てくるものなのね。”
無事脱出した母娘はその後5キロ歩いた後、通りかかった車に出会うことができた。救急車と警察が来た時には既に夜11時を回っていた。
メラニーさんは通行禁止の標示を見なかったと述べた。そして橋の手前の急なカーブの為に1メートルの深さの水が橋を覆っているのに気づかなかったという。