ブリスベン- 60歳の女性が、クイーンズランド州の熱帯雨林のクリークの谷底に車ごと墜落した後、8日間食料のないまま生き延びた。14日、保母として働くキァサリン・エラコットさんは警察と州緊急救助隊(SES)のボランティアによって、タウンスビルから約60キロ北にある急な斜面をもつクリークの谷底で発見された。タウンスビル在住の4児の母エリコットさんは先週の火曜日に仕事へ向かう途中に消息を絶ち、その安否が心配されていた。
エラコットさんは、救助隊のヘリコプターでタウンスビル病院へ運ばれ、安定した状態だという。救助隊員は、エラコットさんが近くを流れるクリークの水を飲んで生き延びたと述べた。救助当時、エラコットさんはかなり脱水症状を起こしており、幾つかの切り傷や擦り傷があった。
エラコットさんの発見は、家族の友人がパルマレンジロードの急な崖に向かって車のタイヤの滑った跡があることに気がついたことがきっかけとなった。この友人は崖を下りて、生い茂った木々の中にエラコットさんの緑色のホルデン・コモドアを発見し、警察に通報した。
警察当局者はエラコットさんが熱帯雨林の蟻や蚊と戦いながら生き延びたのは奇跡的だと述べた。