シドニー - 放送監視機関は、チャンネル10のリアリティー番組「ビッグ・ブラザー」の中で放送された2エピソードで、放送コードの違反の対象となる、性的行為、ヌード、粗野な言語の使用がみられたと判断した。しかし、オーストラリアコミュニケーション・メディア機関は、この違反行為に関して放送局に対し訴訟を起こす可能性は低いと認めた。
番組で放送される言語には非常に影響力があり、15歳の子供たちにとっては不適切であり、その点の考慮が欠けていた、と同機関は語った。
同機関のスポークスマン、ドナルド・ロバートソン氏によると、「ビック・ブラザーノーカット版」については、6月に苦情が殺到した時点で、見直しがされたという。また同氏は、番組当局は数人のコンサルタントを招き、製作過程の見直しを行い、コンサルタントが用意した報告書を我々に提出したと語った。
同機関は来週、放送局との会議を予定しており、違反の再発を完全に防ぐために、放送局側が提案する対策について議論をする。放送局側が今後、違反をしないと約束できない場合、同機関は放送局がもつライセンスに条件を課すことになるという。
チャンネル10は、2つのエピソードが放送コードに違反していたという同機関の決定を受け入れた。同放送局また、放送コードに基づき放送義務を履行し、違反の再発を防ぐために同機関が必要とするどんな処置も取り入れることになるだろう。来年放送される「ビッグ・ブラザー」の番組構成についての最終決定はまだされていない。