キャンベラ 21日- オーストラリアと日本政府は、両国間の自由貿易協定(FTA)の可能性を検討する調査内容の詳細に関して最終合意したとマーク・ベイル豪貿易相が21日発表した。これは両国の自由貿易協定にとって大きな進歩だが、両国の自由貿易協定が結ばれるには、まだ長い道のりがまっており、政治的に解決しなければいけない問題も残っている。
「両国は全体的な自由貿易協定の可能性を検討する上で、調査対象となる分野について最終合意した。これには物品、サービス、投資、そして知的財産権などが含まれる。この調査が自由貿易協定が両国にもたらす恩恵を明確にし、そして、オーストラリアと日本の特別な関係をさらに強める事になるだろう。」とベイル豪貿易相は述べた。
現在、日本はオーストラリアの最大の貿易相手国で、両国の貿易合計額は約400億ドルにもなる。ベイル貿易相によると、両国の自由貿易協定が実施されれば、それによってオーストラリアの経済は今後20年間に390億ドル、日本経済は270億ドルの恩恵をうけるだろうといわれる。