テキサス州ヒューストン　-　テキサスで２４人が避難途中で死亡し、ニューオリンズが洪水に見舞われる中、ハリケーンリタは勢力を弱めたものの依然としてアメリカ南部に向かって突進している。

カトリーナから４週間以内に上陸する予定の第２の大型ハリケーンに備え、推定２００万人が内陸に避難した。テキサス州ポート・オコナーからルイジアナ州ニューオリンズまで伸びる５００キロの海岸は事実上ゴースト地域と化した。リタはわずかに勢力を弱めたものの、依然として風速２００キロの勢力を保ち、明日の早朝に上陸をするときには非常に危険な状態になっていることが予想される、とアメリカ国立ハリケーンセンターは語った。

数十万人の人がバス、車、プライベートジェット機、自転車などに荷物を詰め、沿岸地域の町や都市から避難した。警察の調べによると、暴風圏内から避難する老人ホームの住人を乗せた１台のバスは、ダラス近くで出火し、２４人が死亡したという。昨日は老人がテキサスで大規模な交通渋滞に遭い、熱中症で死亡し、最初の犠牲者となった。また、８月２９日に上陸したハリケーンカトリーナによる死亡者の遺体の捜索が続く中、ニューオリンズではリタによる豪雨の影響で新たな洪水が起こっている。ニューオリンズはカトリーナによる洪水で荒廃しており、今日で死者は１０７５人に達した。

ルイジアナ州のチャールズ湖では、町に残る人は死亡したときに身元確認ができるように、名前、生年月日、社会保障番号を前腕に耐水性インクで書くよう警察から指示された。

約１００万人の人がテキサス州ヒューストンから避難した。地方のシェルターはすでに満員状態で、多くの人は予約が超過しているホテルの外の車内で睡眠をとっている。

リタは昨日と今日で勢力を弱め、５段階の勢力レベルでレベル３に下がった。