ダーウィン - ダーウィン出身の男性(56歳)が今日、ワニに襲われ死亡した。これでワニによる被害は1週間以内に2度目になる。男性はダーウィンから北東200km先にあるコボーグ半島の沖合いでダイビングをしている最中に行方が分からなくなり、その後、その近くで遺体が発見された。男性のダイビング仲間(ニュージーランド出身41歳)は動揺する中、今日11時30分ごろ衛星電話で通報した。また、彼は巨大なワニを発見した後、海水から這い上がり、正確なワニの発見場所が分かるよう緊急灯で目印をつけた。
警察によると、男性にはワニの攻撃と思われる外傷があるが、死因については死亡解剖後に明らかになるだろうという。
5日前にはシュノーケルをしていたイギリス人、ラッセル・ハリスさん(37歳)が、ノーザンテリトリーのグルートアイランドの沖合いで泳いでいるところを体長4メートルのイリエワニに襲われ死亡している。ハリスさんの死によって、ノーザンテリトリーに生息する危険なワニの狩猟制限を取り消すべきかについての論争に火がついた。現在ノーザンテリトリー政府は1年に25匹のワニを狩猟するトロフィーハンティング(記念として動物を狩る)を法案に掲げており、連邦政府は早急に法案に対する決断をする見通し。
33年前に爬虫類が保護動物と認定され、狩猟が禁止されて以来、ワニは莫大な数に膨れ上がっている。警察は推定7万5千匹のイリエワニが生息しているノーザンテリトリーの海水、川には近づかないようにと人々に警告した。