ブリスベン 5日 - QLD州政府は州南東部の観光地で行われているイルカの餌付けを禁止するために法的手段をとる。デズリー・ドイル環境相はクイーンズランド州公園・野生動物保護サービス(QPWS)がクーラーラ海岸沿いのティンカン湾にあるバーナクルカフェの経営者に対し、イルカの餌付けを中止するように裁判所の指示を求める意向を発表した。QPWSはカフェの観光客集めとして行われているイルカ餌付けの証拠ビデオテープを裁判所に提出する。
ドイル環境相は、カフェの経営者が政府の餌付け禁止法を無視し、野生のイルカの健康を危険にさらしているとした。カフェ経営者が裁判所の命令を無視した場合、経営者は最高225000ドルの罰金または懲役2年の刑を受ける可能性がある。ドイル環境相は更に「カフェの経営者が人々にイルカの餌付けを勧めているのは残念だ。これらのイルカは野生動物で自然の中にそっとしてくべきもの。人間が関与すべきではない。この餌付けは利用者の多い公共のボートランプで行われており、餌付けによってボートランプはさらに混雑し、安全上の問題も出ている。またイルカ達は汚染やケガの危険にさらされている。」と続けた。
しかし、カフェの共同経営者スティーブ・ワォーカー氏は、インド-太平洋ザトウイルカの餌付けを中止する予定は無い様子で、餌付け行為は厳重な管理のもとで行われておりイルカに危険は無いと述べた。