キャンベラ 1日 - 高齢で末期の病気を患うオーストラリア人グループが、自分たちの命を絶つことを目的とした「安楽死の薬」を製造した。これは連邦政府の反安楽死法に対する挑戦的な行為。
先週ニューサウスウェールズ州の人気のない農場に20人が集まり、即効性のあるネンビュータルに似たバルビルツ酸塩のような安楽死の薬を製造した。これはかつてノーザンテリトリー州で本人の意思による安楽死法が実施されていたときに使用を推奨されていた薬である。死ぬ権利を主張するメンバーはいずれも肺気腫や運動ニューロン疾患を患っている。
5月に国会で導入された法律では、自殺を推奨するような内容の情報をインターネットに記載した場合、犯罪行為とみなされる。また、この犯罪行為に対する罰金額は最高1人11万ドル。
メンバーの1人、フレッドさん(94歳)は「自分たちの手で薬を製造することで、この馬鹿げた法律に対抗できると思う。」と語った。