[メルボルン-6日]シンガポールで死刑判決を受けたニュエン被告に祈りを捧げるため、1000人以上もの人々がメルボルンの聖パトリックス・カトリック聖堂に集まった。
ニュエン被告の母も参加し、息子へのサポートを深く感謝した。ニュエン夫人は、この祈りの会や、オーストラリア国内で支援の輪が広がっていることを息子に知ってほしいが、知らされているのかどうかは全くわからないと語った。この3年間、彼から手紙や電話はなく、シンガポールを訪れた時に刑務所でガラス越しに話をするだけだという。
集まった人々はただ、ここ何週間かで絞首刑になる25歳のために、英語とベトナム語で祈りを捧げた。ぺーター・ハンセン神父は、大逆罪で裁かれてロンドン塔に入れられ、1535年に斬首形となったイギリス・ルネッサンス時代の作家でカトリック殉教者であるトーマス・モアをニュエン被告になぞらえて話をした。
この祈りの会にはニュエン被告の母だけだなく、弁護団も参加。教会の外で、メルボルン弁護団のラスリー弁護士はシンガポール政府との闘いを決して諦めないことを繰り返し誓った。
ニュエン被告を支える会に携わり、この日の祈りにも出席したブロンウィン・リューさんは、世界中からニュエン被告に励ましの手紙がたくさん寄せられていることを明らかにした。彼女は、そしてもちろん多くの支援者達は、その手紙がインドネシア政府の手に渡り、ニュエン被告の死刑が中止されることを願っている。
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