シドニー 8日 - 、オーストラリアの大規模な反テロリズム捜査により、「ジハド」の名の下、罪のない女性や子供を殺害する計画を企てていたテログループの攻撃が未然に防がれた。
メルボルンとシドニーで実施された合同家宅捜査で、最低16名のテロ容疑者が捕らえられた。
あるグループは軍事訓練を受け、銃を所持していた。また同グループは7月に起こったロンドン地下鉄自爆テロで使用されたものに似た化学薬品を集めていた。悲惨なテロ攻撃の発生を予想し、膨大な数の連邦・州警察官が今日家宅捜査を行い、化学薬品やコンピューターを押収した。警察官に対し発砲した容疑者一人がシドニーにて銃弾を受け重症。警察と政府当局は、大規模な捜査により、テロリストによる「惨事」を未然に防ぐことができたと、捜査結果に満足している。
この逮捕劇はジョン・ハワード首相が先週、オーストラリアでのテロの脅威について警告を発した後の出来事。反テロリズム法が今日の捜査では重要な役割を果たしたという。前法律では、捜査の実施前に警察は特定の標的の名前を挙げる必要があった。16名(メルボルン9名、シドニー7名)のテロ容疑者は、テロリス組織のメンバーであること、またテロ攻撃のための爆弾製造を企てた容疑を掛けられている。