キャンベラ 10日 - バリ自爆テロ事件の爆弾製造容疑で指名手配中だったアザハリ・ハシン容疑者が9日、インドネシア警察との激しい銃撃戦で死亡した。政府は、アザハリ容疑者の死が、テロ組織ジェマ・イスラミア(JI)のテロネットワークに深刻なダメージを与えるとみている。
ジェマ・イスラミア組織のテロリスト、アザハリ容疑者はマレーシア人ノーディン・トップ容疑者と共にバリ自爆テロに関わった最大のテロ容疑者だった。また同容疑者らは、ジャカルタのオーストラリア大使館とマリオットホテルのテロ攻撃の容疑者でもある。
ジョン・ハワード首相はアザハリ容疑者の死を歓迎。同容疑者の死はテロと戦う中で「大きな前進」となったと語った上で、ジェマ・イスラミア組織が完全に消滅したわけではないと、なお注意が必要だと忠告した。アレクサンダー・ダウナー外相は、テロと戦うインドネシア政府の努力を評価。バリ自爆テロ攻撃の被害者たちもアザハリ容疑者の死を喜んだ。