ワシントン17日 - 雑誌セルで今日発表された科学者の所見によると、恐怖心に関連した遺伝子を発見した可能性があるという。その遺伝子は、恐怖への反応と関連のある脳のある部位におけるプロテインの産出を制御する働きをもつ。
この発見により、心的外傷後ストレス障害、全般性不安障害などの精神障害に対する新治療の道が開かれる可能性が生まれた。スタスミンやオンコプロテイン18と呼ばれる遺伝子は、恐怖や不安に関連性のある脳の扁桃体という部分に多く集結している。この発見は、人がどのように先天的、後天的な恐怖を経験し、どのような過程を踏むのかに関する重要な手がかりとなる。
蜂などに刺された人が、虫を怖がるといった恐怖はある特定の条件化によって発症した後天的恐怖である。このような記憶は脳の扁桃体で形成される。それゆえ、扁桃体に集結しているスタスミンと呼ばれる遺伝子が、恐怖心の形成を何らかの形で制御することが可能となるかもしれない、と科学者たちはみている。
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