キャンベラ18日 -日本で12人の子供が抗インフルエンザウイルス剤のタミフルを服用後に死亡した症例を受け、オーストラリアの医師らは、タミフルの安全性を改めて強調した。米国連邦食品医薬品局(FDA)は、日本での死亡ケースを調査中。しかし、タミフルが死亡原因かどうかを判定することは難しいという。
オーストラリア医療協会会長は、国民に対しパニックを起こさないように忠告。またタミフルはインフルエンザの治療薬として効果的で安全な薬であることを強調。
液状タイプとカプセルタイプのタミフルが12ヶ月以上の子供のインフルエンザの治療に使用される。米国連邦食品医薬品局は、日本で死亡した12名の子供のケースは、自殺が1件、突然死が4件、さらに心臓停止が4件と説明した。その他のケースは肺炎、窒息、急性膵炎が原因と説明。しかし、これらのケースに関する報告書の詳細については非常に曖昧な部分があり、死亡原因にタミフルが関与しているかを特定することを非常に難しいという。
今まで5つのアジア諸国で130名が鳥インフルエンザに感染例が報告されており、67名が死亡している。