[釜山/韓国-21日]ジョン・ハワード首相は、ニュエン被告の死刑執行問題に絡み、シンガポールへの経済ボイコットを開始するべきではという意見を却下した。
12月2日の死刑執行が決定後、怒り声はますます広がり、ラジオ番組や新聞などにシンガポール航空やオプタスなどシンガポール資本の企業へのボイコットを求める声が寄せられていた。
しかし、ABCラジオが行ったインタビューでハワード首相は、この問題に対する強い反発がオーストラリア国内にあることは理解しているが、そのような行動は賢明ではなく、行うべきでないと述べた。同時に、ニュエン被告の死刑執行中止に関して、政府レベルでこれ以上できることはないとの見解を示した。
ハワード首相は火曜日に行われたシンガポールのリー首相と二者会談の中で、ニュエン被告の死刑執行中止を求めた。しかしその嘆願は拒絶、さらにリー首相が来月2日の執行日決定をハワード首相に知らせなかったことから外交上の混乱も生じた。リー首相はその後、ハワード首相に謝罪している。