シンガポール25日 - ニュエン死刑囚の母親と双子の弟は、同死刑囚との最後の面会のため、シンガポールに滞在中。 シンガポール当局は、死刑が執行されればニュエン死刑囚にとっては最後の週末となる今週末の面会を、従来の規定を理由に拒否。
このシンガポール当局の決定は、ニュエン死刑囚の救済手段を模索していたオーストラリア政府が、この件についての国際司法裁判所への異議申し立てをしない決断をした直後だけに、オーストラリア政府にとっては非常に厳しい一撃となった。
ニュエン死刑囚の母親と双子の弟にとっては、寂しさと怒りに耐える週末となる。この4日間、同死刑囚の母親と双子の弟は、刑務所の面会室の窓ガラス越しに面会してきた。来週の最後の面会時に、母親がわが子を腕に抱くことができるかどうかは、未だ不明である。
ダウナー外相は、今後もシンガポール政府に対し再度検討するように要求すると語る一方、シンガポール政府の決定を変える奇跡が起こることを望む、とその可能性が低いことを示唆した。