キャンベラ - 元自由党首相マルコム・フレイザーは、オーストラリア国民はシンガポール政府にニュエン死刑囚の死刑執行中止を懇願してきたが、奇跡が起こるのを祈ってきたようなものだと述べた。そして、「厳格な一度決まった決断は変更しない姿勢を誇りに思っているシンガポール政府が、オーストラリア国民からの圧力によって、死刑執行判決を変更するとは一度も信じなかった。もし今、何かが変更されるとすれば、個人的なつながりのある者同士の内輪での話合いによるもので、シンガポール政府内部からの自発的な決断としてだろう。」とABCラジオで述べた。
麻薬密輸の罪でシンガポールで死刑判決を受けたニュエン・ツォング・バン(25)の死刑執行は金曜日の朝に予定されている。
フレイザー氏は、オーストラリア国民のニュエンとその家族への支援は多大なものだった。そして、連邦政府は、この件に関して出来ることは全て行ったと述べた。