シンガポール2日-シンガポールでヘロイン密輸の罪で死刑判決を受けたメルボルンの男性、ニュエン死刑囚は2日朝、オーストラリアの人々や同死刑囚の双子の弟が祈る中、絞首刑台に向かい、死刑が執行された模様。死刑は現地時間の午前6時(東部夏時間午前9時)に執行されたとみられている。死刑執行に関する公式な通知はなかったが、ニュエン死刑囚が通ったメルボルンの教会では、ベルが同死刑囚の年齢25回分鳴らされた。
シンガポールやオーストラリア各地では、1993年にマレーシアで死刑を受けたマイケル・マクアウリフ以来初となるオーストラリア人の死刑に対し、無言の祈りとともに人々が抗議の意を表明している。ニュエン死刑囚と母親のキムさんは1日の最後の面会時に手を握り合い、キムさんは息子の顔や髪に触れることができたという。