シドニー4日-シンガポールにて2日に死刑が執行されたニュエン・ツォング・バン死刑囚に続き、さらにアジアで服役中のオーストラリア人死刑囚、3名の存在が報じられた。サンデイ・テレグラフ紙は、メルボルンのマイ・コング・タン死刑囚(46歳)とニュエン・バン・チン死刑囚(45歳)がオーストラリアへヘロイン密輸を企てた罪でベトナムにて死刑判決を受けたと報じた。
同紙によると、同死刑囚らは今年初めに死刑判決を不服とし上訴したが、敗訴したという。ダウナー外相は現在、ベトナム政府に対し寛大な措置を要求する姿勢をみせている。
また、ベトナム政府は過去に、オーストラリア政府の嘆願を受け入れ、死刑判決を受けたオーストラリア人死刑囚数名に対し減刑の処置をとった例がある。
3人目は中国にて昨年の5月に逮捕され、3月に270グラムのメタフェミンをオーストラリアに送ろうとした罪で死刑判決を受けたヘンリー・チン死刑囚。外務省スポークスウーマンは、チン死刑囚がオーストラリア市民であること、また死刑判決を受けていることを確認。さらに同スポークスウーマンは、この死刑判決は2年の保留期間付きであるため、同死刑囚の今後の行動を考慮した上で、判決内容は2007年に再度検討されると語った。