シドニー5日-何十年もの間、ストレスは病気の要因ではないかと疑われてきた。そしてついに、オーストラリア人科学者により、「ストレスで病気になる」ことが立証された。
シドニーのガーバン研究所の研究員によると、ストレス時に脳内で頻繁に放出される神経ペプチドY型(NPY)として知られるホルモンが、どのように体の免疫システムを低下させるのかを発見したという。
この研究の結果により、今後はストレスが関連している風邪、インフルエンザ、うつ病、さらにはガンについても説明がつくようになり、そういった病気を予防することも可能になってくるだろう。ストレス時には、大量の神経ペプチドY型(NPY)が放出され、血中に取り込まれる。血中では、病原菌(バクテリアやウイルス)を破壊する免疫システム中の細胞の働きを抑制してしまうのだという。