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国内でいまだ10%の子供が貧困状態

[メルボルン/5日]オーストラリア国内で多くの子供達が貧困にあえぎ、生命の危険に晒されているという調査結果を受け、労働党は緊急対策を要求した。

「1990年までに貧困状態の中で生活する子供達をなくす」というボブ・ホーク前首相の宣言から18年、ブラザーフット・オブ・セントローレンスは10人に1人の子供達がいまだ貧困の中にいるという調査結果を発表。公平であるべき社会の中で由々しき問題であり、未来に暗い影を落とすスキャンダルであると警鐘を鳴らした。
さらに、貧しい家庭や地域の乳児死亡率は裕福な家庭・地域のそれより78%も高く、事故や怪我での死亡率も68%上回り、虐待や育児放棄を受けやすいことが別の調査によって明らかになった。
ブラザーフット・オブ・セントローレンスは、これらの問題に対して現在政府が行っている対応は規模があまりに小さく十分に行き渡っていないとし、社会的格差を縮め、子供達に公平なチャンスを与えるための緊急対策と住民キャンペーンの必要性を主張。
ピーター・ダットン労働関与大臣は7人に1人の子供達の家庭は失業状態にあるとし、“労働へ向けた福祉”対策費36億ドルの予算組みを要求した。

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