[バリ/10日]薬物密輸容疑に問われているオーストラリア人女性シャペル・コービー被告と、麻薬密売ディーラーだとされる男性が一緒に写っている複数枚の写真をオーストラリアの警察が発見。それを知ったバリ検察当局はこれによって彼女の刑期が長くなるとの見方を強めている。
コービー被告は現在も無実を主張しているが、検察側はこれらの写真を最高裁へ提出すれば高等裁判所で下された禁固15年をさらに延長できると考えている。
現在、サウスオーストラリア州とクィーンズランド州は麻薬密輸組織に関する共同捜査を行っており、マリファナの密輸容疑で逮捕されたサウスオーストラリア州在住の男性を取り調べ中にこれらの写真を発見。コービー被告が昨年の10月8日に逮捕される前に撮られたものであるという。
検察側は写真のコピーを入手次第、最高裁に提出する予定。写真はコービー被告が犯罪組織の一員だということをはっきり示すもので、判決に大きな影響を与えるはずだと検察側。
一方、弁護側はこれらの写真は証拠としては不十分な上に提出時期も遅すぎ、最高裁では刑期が短くなることはあっても長くなることはないと確信している模様。ホットマン・パリス・フタピア主任弁護士は、誰だってその人物が売春婦や麻薬密売人だと知らないで一緒に写真に写ることもあり得ると述べた。
最高裁の判決は6ケ月後以上先になると見られている。
コービー被告の姉メルセデスさんは現時点でのコメントを避けた。