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警官1500人で警戒体制。人気のないシドニーのビーチ

[シドニー/17日]人種暴動再発の恐れのため海岸に近づかないようにとの勧告が発令され、例年多くの海水浴客で賑わうNSW州で最も有名なビーチの数々は、週末にも関わらずほとんど人気がなかった。

シドニー東部と西部の通りには1500人の警官が出動して警戒体制がとられ、州議会で可決された暴動規制新法により31の道路が封鎖された。アンドリュー・スキピオーネNSW州警察庁長官代理はシドニー、ウーロンゴン、ニューキャッスル、セントラルコーストの海岸に近づかないよう改めて注意を促すと共に公共交通機関の遅れや一部道路の封鎖について陳謝した。
暴力行為や飲酒運転、交通違反や薬物使用など逮捕者は63人にのぼり、シドニー南部のマトラビルでは乗用車が一台押収され、複数の刃物が発見された。警官は海岸をATB(全地形バイク)でパトロールし、ゴムボートで海上からマルブラビーチを監視。また大量の逮捕者が出た場合に備え、400の独房が用意されているとイエンマNSW州首相は発表した。18日には2000人の警官が出動予定。
クージービーチで18日夜に開催予定だったキャンドルコンサートはキャンセルされた。
今後3年間にわたり、サザンランド地区とレバノン人コミュニティの若者の交流活動のために44万ドルの予算が組まれることとなった。

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