[キャンベラ/19日]タバコメーカー各社は、低タール・タバコの危険性を訴える大キャンペーンを計画している。
900万ドルのキャンペーンはクリスマス翌日のボクシングデー(26日)に行われる予定で、メッセージはごくシンプルに「低タールのタバコも健康に悪い」というのもの。
今年のはじめ、フィリップ・モリス、アメリカン・タバコ、インペリアル・タバコは、「ライト」や「マイルド」といった表現が消費者に誤解を与えているとして、それらの言葉の使用をやめると共に禁煙キャンペーン基金を設立した。
禁煙組織クイット代表のトッド・ハーパー氏は、オーストラリア国内の半数以上のスモーカーは、軽くてマイルドなタバコは危険性が少ないと間違った認識を持っていることを危惧。低タールタバコが健康に与える被害は、他のタバコと全く同じであるという。ハーバー氏は低タールタバコのパッケージに健康的なイメージの表現や色使いがされるのは誤解を強める恐れがあるので、政府はタバコメーカーに対してどの製品も同じようなパッケージにするよう義務づけるべきだと述べた。