ロンドン26日ー英国のエリザベス女王は25日のクリスマスの日に発表したスピーチで、自然災害やロンドン自爆テロ攻撃などを取り上げ、多くの人にとって2005年は「悲劇の年」だったと語った。また、同女王は恒例のスピーチの中で、23万1千人の死亡者ならびに行方不明者を出した昨年のボクシングデイに発生したスマトラ沖地震津波、アメリカニューオリンズ州を襲ったハリケーン、パキスタンとインドで起こった地震についても触れた。
「相次ぎ発生した一連の自然災害により、多くの人が愛する人、家族、友人を失いました。この悲劇は、直接被害を被った国だけではなく、英連邦全体にも影響を与えました。また、これらの災害だけでは足りないと言わんばかりに、戦争、暴動、テロ攻撃など、人間がさらなる悲劇をもたらしました。今年のクリスマスは、愛する人を亡くした悲しみに暮れる人々と共に祈りをささげたいと思います。」と同女王はスピーチを述べた。