キャンベラ6日ー野党の教育スポークスウーマン、ジェニー・マクリン氏は、オーストラリアの大学は現在、大学収入を海外留学生の授業料に著しく依存していることが判明し、非常に危険であると語った。留学生からの収入は、1999年から2004年の間で142%の増加と、大幅の伸びを見せている。また、2004年の海外留学生からの収入は、オーストラリア全体で合計19億ドル以上と莫大な金額にまで膨れ上がっている。
同スポークスウーマンは、「将来、海外留学生からの収入が減少した場合、財政状態が非常に苦しくなる大学はかなり多い。」と警鐘を鳴らしている。特に6つの大学では、2003年度の総合収入の20%以上が、海外留学生の授業料の依存していたことが判明。
同6大学は、セントラル・クィーンズランド大(38.23%)、カーティン大学(24.21%)、マッコリー大学(22.81%)、RMIT(21.73%)、ウーロンゴン大(20.67%)、UTS(20.25%)。
また、ハワード政権が大学基金を削減し、大学への補助金額をすべて提示することを拒否したことから、既に不安定な財政状態に陥っている大学は多い。