シドニー13日ー長年の間、海水浴や水泳を楽しむ人をサメから守るために、海には網目ネットがひかれ、人々は安心してビーチの時間を過ごしてきた。しかし、その網目ネットはもはや単なる気休めの防御手段となり、それ以上の対策を講じる必要があるようだ。クイーンズランド州で7日にサメに襲われ死亡したサラ・ウィレイさんのケースでも、サメの侵入を防ぐためにひかれていた網目ネットがその役割を果たさなかった。
ボートや水泳を楽しむ人の存在によって、網目ネットを海面の正常な位置にひくことは難しいとされる。つまり、海面より2メートルほど下に網目ネットがひかれていることになり、サメは網目ネットにかかることなく、その上を泳ぐことができるのだ。また、網目ネットにかかった多くの魚を狙ってサメが近寄ってくる可能性も高いという。
政府によると、サメの侵入を防ぐ網目ネットの効果を高めるため、多くの資金が投じられているという。