[シドニー-22日]植物は人間と違っているわけではない。彼らは互いに会話するし、トラブル時に援軍を呼ぶことさえある。
庭師のドン・バーク氏とオーストラリア国立大学のベン・セリンガー教授は10年に及ぶ研究の結果、植物は人間と同じであるという結論に達した。
植物は科学的なシグナルを使って互いにコミュニケーションをとるという。例えば、コアラがその植物の葉っぱを食べ始めた時、植物はそれを撃退する科学的シグナルを発しはじめるという具合だ。それに伴って周辺の植物も同じシグナルを発して撃退を開始するらしい。
バーク氏は近々出版されるガーデニング雑誌で、植物は虫からの攻撃から身を守るために化学物質を発する現象について触れている。植物は援軍を求め、その虫を攻撃するために別の虫を呼び寄せるさえするという。既に科学者達によって他の植物への応用も始まっており、バーク氏は昨年出版されたジャーナル・サイエンス誌で庭師や農家は農薬を使う必要性がなくなるかもしれないと述べた。