ブリスベン 25日 - 24日深夜に起こったクイーンズランド州グラッドスト-ン港での油流出事件は、同州の過去30年間の歴史の中で最悪の油もれ事件となった。
韓国籍の石炭運搬船グローバル・ピース号は24日深夜0時直前に、グラッドストーン港のRGタンナターミナルに接岸しようとしたところ、同船の接岸を先導していたタグボートと接触し、船体が裂け目が生じて燃料タンクに穴が開いた。
同事件で、約25,000トン(約10,000リットル)の重油が同港に流出。満ち潮時だったことも重なり流れ出た油は水質の変化に敏感なマングローブの生息する河の上流へと広がった。
25日早朝から、重油の回収作業が開始されたが、回収作業には一週間ほどかかる見込み。同事件によって、約80平方キロメートルの地域が重油の被害を受ける。