[シドニー-4日]ボンダイビーチで6人のティーンエージャーが刺された事件はさらなる暴力と犯罪を予感させ、また警察による対応の甘さも指摘されはじめている。
先週の金曜日の真夜中、ボンダイビーチで5人の少年と1人の少女が襲われた事件の容疑者として、2人の少年が逮捕された。警察は少なくともあと1人共犯者がいると見ており引き続き捜査中。
被害者である6人の少年少女の年齢は16歳から19歳、中東あるいは地中海出身と見られるナイフを持った3人組に襲われて負傷。最初の襲撃は、2人の少女と話をしていた17歳の少年に1人の男が近づき、少年を殴って首を刺した。二度目の襲撃はそれから約7分後、2人の男が同じ少女達に近づき、そこに5人の少年グループが加わり、男達は少年達を刺しはじめたという。2度目の襲撃の後、ようやく警察に通報された。少年少女達は病院に運ばれ、3人は既に退院、残りの3人は重傷のため現在も入院中。
この事件は、クロナラビーチ人種暴動後に初めて起きた深刻な暴力事件であり、NSW州野党のリーダー、ピーター・デブナム氏は暴動を受けて海岸沿いの警備が強化されているにも関わらず、こうした事件が起きてしまったことについて強い懸念を示した。カール・スカリー警察長官のスポークスマンは対応の甘さについての非難を退け、警備体制に問題はないと述べた。