ホバート5日ーケビン・ピアース機長が操縦する、10名の乗客を乗せた水上飛行機が5日夜、エンジンが完全に切れた状態で、バーブリー湖に緊急着陸した。絶景のパノラマを満喫する1時間の空の旅が、一挙に悪夢の飛行へと変貌した。エンジンを完全失った同水上飛行機の警告ランプが作動したのが午後5時52分。
水上飛行機という同機体の特徴から、とっさに湖への着陸を考えたパイロットのピアースさんは、26分の間不安定な機体を巧みに操り、バーブリー湖での緊急着陸を成功させた。大きな災害を招くまいとパイロットがとった迅速な対応と高度な操縦技術が、乗客10名の命を救った。乗客およびパイロットに負傷者はいない。