キャンベラ - 連邦内閣は21日、シンガポール航空の申請しているオーストラリア経由米国行き便の許可を否認する予定。
閣僚の一部は、競合航空会社の欠如がオーストラリア-米国間の航空運賃を上げている理由だとして、このルートのシンガポール航空への解放を支持しているが、一部はカンタス航空の運営が危ぶまれるのを懸念して反対。オーストラリア-米国間は高利益の得られる航空便運行空域であり、この空域の運航からカンタス航空は最も大きな利益を得ている。
カンタス航空は世界中の主要航空会社の中でも健全な経営状態を保っている数少ない会社で、約38000人の従業員をオーストラリアで抱えている。シンガポール航空にオーストラリア-米国間の運行権利を許可することは、オーストラリア国内ではなくシンガポールに新たな雇用を生み出すことになりえると懸念されている。