メルボルン- ケビン・アンドリュウ労働関係相は22日、オーストラリア原住民をいかに活用するかが、今後のオーストラリアの老齢化社会が抱える労働力不足を解決する重要な鍵となると述べた。
同相は、アボリジニ人への雇用機会の拡大が、ベイビーブーム世代の引退に伴って発生すると予想される労働力の不足を補うとし、「現在のアボリジニ人口はその他のオーストラリア人口と比較して、遥かに若い年齢層でなりたっている。多くのアボリジニ人は10代で、これらの人々には大きな潜在力がある。政府はこの若いアボリジニ人達の潜在力を無駄にしないように最善を尽くすべき。」と続けた。
今後5年間に、オーストラリア社会の労働力は人口老齢化に伴い約20万人減少すると見込まれている。