シドニー14日ーノースシドニー・セントラルコースト・医療サービス(NSCCHS)から調査依頼を受けたニューイングランド大学が実施した調査の報告書によると、ゲイ、レズビアン、性同一性障害の人は、医療制度を利用することを躊躇する傾向にあることが判明。
これは、医療制度の中で、同性愛嫌悪症や同性愛者に対する差別が拡大していることが理由となっているという。同性愛嫌悪症が広まることで、同性愛者である患者は、医師から適切な医療処置を受けることが出来ないといった問題が浮上している。また、同性愛者の中には、守秘義務に違反されたり、宗教的観念を無理に押し付けられたりするなど、その不適切な対応に苦しむ人もいる。しかし、このような医療制度における同性愛者に対する差別問題は、軽視されがちなのが現状である。この結果、差別を受けることへの恐怖感が原因で、ゲイやレズビアンの人が病院やクリニックへ赴くことを躊躇し、病気や怪我の治療が遅れることになるという問題が懸念されている。