一般

海外医師、NSW州では働くな! 医師間で広まる人種差別

シドニー20日ーオーストラリア医師・海外医師協会(ADTOA)は、海外で医療訓練を受けた医師らに対し、NSW州での医師としての活動を避けるように警告している。これは、NSW州で働く海外医師が、地元の医師らによって人種差別を受け、不当に扱われているからである。特に英語圏以外の国の出身者である医師らは、その言葉のアクセントから差別の標的になっているという。

連邦政府は過去18ヶ月にわたり、オーストラリアでの医師不足問題を緩和するため、2400名の海外医師をオーストラリアへ受け入れてきた。しかし、オーストラリア医師・海外医師協会(ADTOA)のアンドリュー・スチワーツ会長は、海外から受け入れた医師らが、不平等な扱いを理由に、オーストラリアを離れていると語る。同会長によると、オーストラリアの医療制度を理解するための支援制度などがないことから、海外医師は医師として低い評価を受け、医療チームの中で重荷になっていると感じているという。NSW州ではこのような不当な扱いに対する海外医師からの苦情が多数寄せられている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら